次世代に、堂々と、
農業・漁業・畜産を受け継ぐために
私たちJAPAN FARM PARTNERは、一次産業の構造そのものを見つめ直し、未来に誇れるかたちへと編み直すプロジェクトです。
目指すのは、「つくる人」が主役となり、仲間と共に考え、動き、利益を分かち合える新しい産業のかたち。
一次産業から社会を変えていく——その挑戦に、ともに立ち上がる仲間を求めています。
私たちは石垣島を中心に20年以上、「すべてのいきものや自然との調和」を大切に生産を続けてきました。
太陽、風、水、土、海——自然の恵みに感謝しながら、品質と安全性にこだわった健康でおいしい食を届けています。
自ら“考え、決め、届ける”一次産業を。ここに積み重ねた実践から、持続可能な食の未来をひらいていきます。
いいものをつくるだけでは続かない。だからこそJFPでは、生産だけでなく、加工・流通・販売までをつなぎ直す“共創のしくみ”を広げています。
農業・漁業・畜産の現場で積み上げてきた実践知を開き、課題を抱えるパートナーのみなさまと「儲かる一次産業」「次世代に受け継げる現場」をつくっていきます。
一次産業が陥る負のスパイラルを超えて
私たちは今、大きな岐路に立っている。
農業・漁業・畜産業——命をはぐくむ一次産業の担い手が静かに姿を消しつつある。工業化や市場至上主義のなか、現場の声はかき消され、後継者不足は深刻化。食の基盤が、静かに崩れ始めている。
追い打ちをかけているのが、地球環境だ。気候変動、異常気象、水資源の枯渇、生態系の乱れ。自然と共にある一次産業ほど、最前線でその影響を受け、持続可能性が危ぶまれている。
なぜ、ここまで追い詰められたのか。
一次産業は、生産と同時に腐敗や劣化と闘わざるを得ない唯一の産業でありながら、自ら価格を決めることも、「在庫」を持つことも許されない。納品に追われ、評価は数値と規格に縛られる。どれほど誠実に取り組んでも、報われない構造が横たわっている。
このスパイラルを断ち切らない限り、担い手募集だけでは若い世代は夢や野心を持って飛び込めない。
いま必要なのは、構造そのものの再設計である。
「損を補い合う」のでなく、「得を分かち合える」仕組みへ。生産者が主役となり、自ら考え、選び、届ける——そんな一次産業の姿を取り戻す時だ。
一次産業は、弱者の営みではない。
生きることの中心にある、誇り高い仕事である。
私たちは、「次世代に、堂々と受け継げる一次産業」を掲げる。この営みの本質と美しさを再定義し、“稼げる構造”を創り直す。
未来の子どもたちが、「この道を選んでよかった」と胸を張れるように。誰もが「おいしさと安全」を当たり前に選べる社会をつくるために。今こそ、共に動き出すときだ。
JFPと共に日本の食を支えるパートナーを募集します